映画

『私の20世紀』(1989)、『心と体と』(2017)

ハンガリーの映画監督、エニェディ・イルディコーの二作。『私の20世紀』は、生き別れの双子が詐欺師と革命家になる話。残念ながら話が理解できなかった。『心と体と』は、強度の自閉症スペクトラムを持つ食肉検査官が主人公のラブコメ。可愛らしくて素敵な…

『天国でまた会おう』(2017)

下高井戸シネマで鑑賞。戦争で顔を失った画家。仮面。父への復讐。ちょっとくどいかなー。あまり感心しなかった。

『金子文子と朴烈』(2017)

下高井戸シネマで『金子文子と朴烈』を鑑賞。関東大震災の直後、皇太子(裕仁)爆殺予備のでっち上げ弾圧を受けた、実在する二人のアナキストの話。朝鮮人民の敵は天皇およびそれに蝟集する勢力である。作中の二人は左記の立ち位置から一歩も動揺しない。プ…

『スパイナル・タップ』

下高井戸シネマで『スパイナル・タップ』を見ました。最近の映画かと思ったら、1984年公開の古典だったのですね。ヘビメタバンド「スパイナル・タップ」のツアーに密着取材した映画、という設定のモキュメンタリー。スパイナル・タップはパロディバンドです…

『ブルース・ブラザーズ』

『ノーザン・ソウル』でブラックミュージックの気運が高まったので、Youtubeムービーで『ブルース・ブラザーズ』を見ました。すっげえ!ジェイク、エルウッド、ブルース・ブラザーズ!の二人組が、あらゆる説明と理屈と警察と保安官と陸空軍とネオナチとカン…

『ノーザン・ソウル』

立て続けに音楽映画を三本見ました。まず下高井戸シネマで『ノーザン・ソウル』。DJ二人組のバディ・ムービー。ノーザン・ソウル界隈の雰囲気は、こんな風だったのかーという感じ。音楽は良かったけど映画としてはそこそこ。R&Bが好きなだけの若者二人組では…

月夜釜合戦

久しぶりのユーロスペースで、釜ヶ崎とその周辺を舞台としたドタバタ喜劇『月夜釜合戦』を見ました。前日の土曜日、渋谷美竹公園の共同炊事にスタッフの方々が大釜持参で参加されたので、ほないたろ、てなもんです。楽しくて分かりやすくて綺麗事じゃなくて…

テンギズ・アブラゼ監督『祈り』、『希望の樹』、『懺悔』

ジョージアの映画監督テンギズ・アブラゼによる三部作。いずれも下高井戸シネマで見ました。寓話的な表現は一貫しているものの、時代をくだるごとに散文的に、また政治的に危険になっています。どの作品でも、多声合唱がふんだんに使われています。『祈り』…

Movie of the year 2018: 『万引き家族』

間違いなく『万引き家族』はピカイチです。http://d.hatena.ne.jp/miyakawa_taku/20181103/1541261196

『万引き家族』

下高井戸シネマで10月21日に見ました。TOEICの日付を一週間違えたので、ヤケクソで『カメラを止めるな』、『グッバイゴダール』と三本立てにしました。他の二本も楽しめたのですが、『万引き家族』は群を抜いていた。ケタが違うレベルの傑作です。犯罪を紐帯…

『クレアのカメラ』

下高井戸シネマで『クレアのカメラ』を見ました。エリック・ロメールの作品と勘違いしていたけど、本当は韓国のホン・サンス監督作品でした。エリック・ロメールはもう亡くなっていました。カンヌで、韓国人とフランス人が英語でしゃべる映画です。会話の合…

コクソン

「アシュラ」の翌日に下高井戸シネマで観劇。連日の韓国映画。「白いリボン」に「エクソシスト」とゴールディング『蝿の王』を加えてグチャグチャに突き混ぜた上からユッケジャンをぶっかけたような映画でした。これは相当にものすごい作品です。脚本も映像…

アシュラ

下高井戸シネマで観劇。「仁義なき戦い 広島死闘篇」に「フレンチ・コネクション」を加えてグチャグチャに突き混ぜた上からユッケジャンをぶっかけたような映画です。汚職市長と検察、二重スパイの主人公が無茶苦茶な暴力をふるったりふるわれたり巻き込まれ…

『はなればなれに』

下高井戸シネマで初期ゴダールの『はなればなれに』を見ました。シャレオツでした☆アンナ・カリーナのフォロワーはおおむね大好きだけど、アンナ・カリーナ自身にはあまり魅力を感じないんですけど、どうなんでしょうか。

『サフラジェット(邦題: 未来を花束にして)』とこんにちの社会運動

下高井戸シネマで『サフラジェット』を見ました。劇映画としてもアジテーションとしても、抜群によくできた傑作でした。サフラジェット (suffragette) とは、20世紀初頭のイギリス女性参政権獲得運動の活動家のことです。邦題は「未来を花束にして」ですが、…

新横綱稀勢の里の優勝と映画『スモーク』

12日目までの稀勢の里は、前場所を踏襲するように、押されても崩れないどっしりとした腰、落ち着いて受け潰し、勝機を逃さずきっちり詰める盤石の相撲。しかしこの取り口では、13日目に当たる日馬富士には通用しないことは明らかでした。日馬富士は白鵬と並…

The movie of the year 2016: 『放浪の画家ピロスマニ』

『放浪の画家ピロスマニ』 - Uplink下高井戸シネマで見た、グルジアの画家ニコ・ピロスマニの伝記映画。グルジア語での上映は日本初だそうです。本当に美しい作品でした。ピロスマニの絵は単純で、素朴で、平面的なのですが、この映画も、単純で、素朴で、平…

エクス・マキナ

Ex_Machina [Blu-ray] [Import]メディア: Blu-rayこの商品を含むブログを見る下高井戸シネマで鑑賞。雇主の別荘に招かれた主人公が、雇主が秘密の内に開発した、作中の表現では「AI」、実態に即して言えば「強いAIを内蔵したアンドロイド」の試験をする、と…

キャロル

下高井戸シネマで『キャロル』を観劇。1950年代のニューヨークを舞台にした、ケイト・ブランシェットが演じる中年の裕福な女性と、ルーニー・マーラが演じる若い女性の恋愛映画。演技も脚本も映像も、とにかく緻密で濃厚で遊びがなく、胸焼けがしました。あ…

The movie of the year 2015: 『嗤う分身』

嗤う分身 [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2015/07/02メディア: DVDこの商品を含むブログを見る原作はドストエフスキーの『二重人格』。下高井戸シネマで見ました。生涯ベスト5に入るべき映画です。内容は『地下生活者の手記』とかポール・オ…

『わたしに会うまでの1600キロ』

北米の砂漠を徒歩で縦断するロードムービー。下高井戸シネマで見ました。母の死をきっかけに滅茶苦茶になってしまった主人公が、結婚やらヘロイン中毒やらひととおり清算して、なんか見つかるかも、というので旅に出る話。主人公のシェリル・ストレイドは実…

『ガザを飛ぶ豚』

渋谷のユーロスペースで見ました。今回の上映はこの一回だけだったためか、たいへんな大入りで立ち見でした。ガザ地区で漁師を営むパレスチナ人の主人公が、(ムスリムにとっても、ユダヤ教徒にとっても不浄な)豚を釣り上げてしまったのをきっかけに、ケガ…

『ビッグシティ』

サタジット・レイ監督の1963年作品。シアター・イメージフォーラムで見ました。コルカタの中流家庭の主婦である主人公が、経済的苦境をきっかけに、営業職として働き始める話。地味ですが、とても良い映画でした。女性が職業を得るということが、基本的には…

God Help the Girl

ベル・アンド・セバスチャンのフロントマンであるスチュアート・マードックが監督したポップ・ミュージカル映画です。新宿のシネマカリテでしばらく前に見ました。拒食症の女の子が、アノラック少年、プチブル少女とポップバンドを組んで、くっついたり離れ…

三軒茶屋中央劇場、本当にさよなら

2013年に閉館した三軒茶屋中央劇場の解体工事が始まっていました。1500円入れ替えなし、週替りで二本ずつ掛ける名画座でした。椅子がへたって、スプリングが直にお尻を攻撃するのが難点ですが、ラインナップは素晴らしかった。お気に入りの「白いリボン」や…

『皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇』

光と闇?どこに光が?メキシコ麻薬戦争最前線の街で、麻薬カルテルに怯えながら日々死体を処理する警察官と、国境のフェンスを挟んだアメリカの街で、麻薬カルテルを賛美する歌で人気を得つつある音楽家を交互に撮ったドキュメンタリー映画です。メキシコ側…

「マップ・トゥ・ザ・スターズ」

下高井戸シネマで「マップ・トゥ・ザ・スターズ」を観ました。ハリウッドの舞台裏の、吐きそうなくらいませた子役とか、落ち目で情緒不安定の女優とか、異形の、でも卑小な人たちを描く群像劇。そこにミア・ワシコウスカが演じるパッと見普通の女の子が紛れ…

『インターステラー』

情報量ぎっしり。お腹いっぱい。とてもよくできた映画でした。ハードSFとしてもよくできているし、劇世界への導入もうまいし、「荒野の秘密基地、実はXXだった!」なんてとぼけたところもあるし。アン・ハサウェイは素敵だし。Heavenlyのアメリア・フレッチ…

The movies of the year 2014: 『ニュー・シネマ・パラダイス』、『ぼくの伯父さん』

『ニュー・シネマ・パラダイス』は閉館直前の三軒茶屋シネマで見ました。忘れられない。『ぼくの伯父さん』はジャック・タチという監督の映画です。『時計じかけのオレンジ』をとびきり楽しく、可愛らしくしたような作品でした。フランス映画なのに小難しく…

三軒茶屋シネマ最終上映『そして父になる』

三軒茶屋に残った最後の映画館、三軒茶屋シネマが20日をもって閉館しました。最終上映の前に劇場からの挨拶。開館は向かいの三軒茶屋中央劇場とほぼ同じく60年前、施設は一度建て替わって40年ものだとのこと。ボロいと言っても中劇よりはマシ、と思っていま…