キャロル

下高井戸シネマで『キャロル』を観劇。

1950年代のニューヨークを舞台にした、ケイト・ブランシェットが演じる中年の裕福な女性と、ルーニー・マーラが演じる若い女性の恋愛映画。

演技も脚本も映像も、とにかく緻密で濃厚で遊びがなく、胸焼けがしました。あまり好きにはなれないけど、とても良くできた映画であることは分かります。

あと、1950年代ってのは実に「旧時代」であって、60年代中盤以降の文化変容ってのはすごかったんだなーと思いました。特にルーニー・マーラの職場のデパートで、「アイゼンハワー大統領の誕生日を祝して当店は特売りを〜」みたいな店内放送が掛かるとこ。ここまで書いて、『競売ナンバー49の叫び』の主人公であるエディパ・マースが60年代の大学を訪れて、自分の学生時代と引き比べて衝撃を受けるところを思い出しました。