千代大海

千代大海が今日負けて二勝七敗、明日朝青龍だからまず負け越すだろう。

彼の相撲というのは昔から何も変わらない。立ち合いと二の矢の突き手で突き放せれば、気風よく突き立てて勝てる。突き放せない相手に対しては、巧みとは言えない叩きの他に何もできない。突き放せる閾値が徐々に下がってきて、とうとう上位で勝ち越せる線を割り込んだ。衰えたなりの相撲が取れないから、このまま続けてもなあ、という気がする。

二度目の優勝を果たした2002年の名古屋場所、当時昇り龍の関脇朝青龍を突き立て、すごい勢いで土俵外に押し倒した相撲を思い出す。この頃が千代大海にとって一番の充実期で、綱取りも現実味があった。その一方、今の朝青龍に対して、この渾身の相撲でギリギリ一杯なら、来場所以降勝てるのかな、とも思っていたなあ。