大相撲2016年名古屋場所9日目

○4-1小柳(押し倒し)魁3-2●

突っ張り合い。小柳の左右の喉輪がクリーンヒットして押し倒し。

○5-4琴恵光(叩き込み)若乃島4-1●

十両の相撲。

琴恵光右張って右四つ。若乃島が巻き替えて両差しから出ようとするところ、琴恵光が右に開いて叩き込み。

●3-6剣翔(寄り切り)天風8-1○

剣翔低く当たるが天風右おっつけで起こし、両差しから押し出し気味に寄り切った

以前なら押し出しを取ってたところで、最近は寄り切りを取ることが多い気がする。

○6-3阿武咲(押し出し)旭日松2-7●

旭日松が阿武咲の当たりを胸で受けてしまい、そのまま押し出し。

●7-2千代丸(押し出し)大道6-3○

千代丸の突っ張りを大道おっつけて押し込み、叩き込みのフェイントから中に入って、千代丸が右に開いて叩くところを付け入って押し出し。

●2-7富士東(寄り切り)北太樹3-6○

北太樹左を差す立ち合いから突っ張り合い。北太樹両差しになって寄り切り。

●4-5志摩ノ海(叩き込み)朝弁慶3-6○

朝弁慶当たってすぐ右で首を押さえつけて叩き込み。

●4-5千代皇(寄り切り)旭大星4-5○

旭大星左に変わって左上手、出し投げから寄り切り。

○5-4旭秀鵬(寄り切り)朝赤龍4-5●

旭秀鵬右四つ左上手、下手を返して朝赤龍の上体を起こし、朝赤龍が下手投げを打つところ引きつけて寄り切り。

●5-4石浦(押し出し)宇良7-2○

手取り対決。頭を付け合って手四つ。宇良が頭をこじ入れてふところに入り、石浦が叩くところを押し出した。

●1-8出羽疾風(引き落とし)里山3-6○

里山左に変わって左とったりで振り回し、向き直って押そうとしたら出羽疾風前に倒れた。

決まり手は引き落としだけど、引いてはいない。かといって、とったりが決まったわけでもないので難しいところ。

●4-5佐藤(押し出し)千代大龍4-5○

千代大龍左を固めて思い切りぶちかますと佐藤引いてしまった。

●4-5英乃海(押し倒し)誉富士6-3○

英乃海当たり勝って押し込むが誉富士右に回り込んで逆襲。これをこらえて再度英乃海が押し込むところで誉富士再度叩き、英乃海が向き直ってしゃがんでこらえようとするところを押し倒し。

○5-4阿夢露(押し出し)東龍4-5●

阿夢露左右ののど輪で押し込んで押し出し。

●4-5臥牙丸(左上手出し投げ)千代翔馬6-3○

千代翔馬当たって首根っこを叩き、左上手に手をかけて出し投げ。闘牛のような相撲。

○4-5輝(寄り切り)青狼6-3●

中入り後の相撲。

輝両差し。青狼右をおっつけるが、輝押し込んでおいて、左差し手を抜くと同時に右を深く差して寄り切り。

●4-5北播磨(右上手投げ)徳勝龍5-4○

北播磨当たって押し込むが、徳勝龍右上手を引いて回り込みながら上手投げ。

○5-4錦木(寄り切り)佐田の海6-3●

佐田の海両差しを狙ったところが左四つ。錦木が佐田の海の下手を切って右上手を引き、引きつけて寄り切り。錦木うまかった。

○6-3貴ノ岩(寄り切り)荒鷲5-4●

貴ノ岩当たって押し合いから叩いて左を差した。巻き替え合って右四つ、貴ノ岩左上手を引きつけて出ながら上手投げ。決まり手寄り切り。

○4-5豊響(押し出し)蒼国来2-7●

蒼国来左を差すが、豊響右おっつけ左のど輪で押し出した。

○6-3千代の国(寄り切り)佐田の富士3-6●

突っ張り合いから千代の国両差しで寄り切り。

○6-3千代鳳(右突き落とし)大栄翔3-6●

大栄翔上突っ張りから左の突き手がスッポ抜けて左四つ右上手、千代鳳左下手。千代鳳がじりじり寄ると、大栄翔が上手投げを掛けようとしたところでバランスを崩し、千代鳳の右突き落とし。

○4-5玉鷲(突き出し)遠藤0-9●

玉鷲一方的に突っ張って突き出し。遠藤君は何が悪いのかしら。

○6-3正代(寄り切り)碧山5-4●

碧山の両手突きを正代左から跳ね上げて密着し、左を差して寄り切り。

●2-7松鳳山(送り出し)豪風4-5○

松鳳山左おっつけから押し込むが豪風左に回り込む。なおも松鳳山出るところ、右の突き手を豪風が跳ね上げて回りこんで送り出し。

○4-4大翔丸(押し出し)妙義龍2-7●

妙義龍がいっぺん叩いて出るところ、大翔丸左に開いて横について押し出し。

●6-3逸ノ城(寄り切り)宝富士7-2○

右差し左おっつけで宝富士出るが逸ノ城これは残す。宝富士左巻き替えるが逸ノ城再度巻き替えて右四つ。再々度宝富士左巻き替え、両差しで寄るところ逸ノ城またしても右を巻き替えるが、宝富士今度は左上手を引きつけて寄り切り。宝富士強し。

●4-5隠岐の海(左下手出し投げ)高安8-1○

左の相四つ。高安は左下手。隠岐の海の下手廻しを高安再三切る。隠岐の海が左下手に手を伸ばすところ、高安頭をおさえつけて下手出し投げ。

●0-9琴勇輝(押し出し)御嶽海2-7○

琴勇輝フライング気味の立ち合いから押して出るが御嶽海悠々残して左おっつけ右喉輪で押し出し。

●5-4魁聖(押し倒し)栃煌山6-3○

栃煌山両差しで寄り、左はず押しで押し倒し。こうやってカチッとした型にハマると栃煌山はむちゃくちゃ強い。

●5-4豪栄道(寄り切り)栃ノ心2-7○

右四つで豪栄道出ようとするが栃ノ心左上手が引けた。栃ノ心左上手を引っ張り上げて上手投げから寄り切り。豪栄道は動き回れない体勢にしてしまった。

○8-1稀勢の里(寄り切り)照ノ富士5-4●

稀勢の里一度突っかける。稀勢の里の左すくい投げから照ノ富士半身になって左下手、稀勢の里右上手。照ノ富士徹底して稀勢の里の左を嫌い、頭を下げて足取りも見せながら耐えに耐える。稀勢の里上手投げに右外掛けも使って重い照ノ富士を動かし、割り出し気味の寄り切り。

五日目の敗戦からこちら、苦労する相撲が続いて、仕切りでの余裕をなくしているように見えるが、ともかく結果は出している。

●7-2白鵬(叩き込み)勢3-6○

両者ふわっとした立ち合いから右四つ。しかし白鵬の右を勢おっつけて差させず、白鵬押し離して再度四つに組もうとしたところで右足がすべり、勢突き落とし気味の叩き込み。土俵に座り込んだ白鵬は、勢に右腕を差し出して起こしてくれ、という合図。

足がすべったのは事故だけど、立ち合いも変なら展開も変だった。右四つでじっくり取れば問題ない相手なので、楽な勝利をもくろんで失敗した、ということなんだろうか。取組後の所作からすると、もしかして足を痛めてるのかな。

勢は先場所左張り手右かち上げのワンツーでノックアウトされただけに、どんな相撲かと思ったら、まっすぐ当たらずに見るような立ち合いだった。白鵬が変だったので、成否はよく分からない。

○7-2嘉風(叩き込み)日馬富士7-2●

時間いっぱいの仕切りで日馬富士が先に拳を着くと、嘉風呼吸を嫌って待った。今度は嘉風が先に手をつく立ち合い。日馬富士低い当たりで押し込んで、再三左の張り手。叩いて呼び込んで、思い直して前に出ようというところで嘉風叩き込み。

日馬富士は立ち合いの駆け引きでカチンと来たのか、荒っぽい相撲で墓穴を掘った。

まとめ

一敗だった両横綱逸ノ城が負けて、田子ノ浦部屋稀勢の里と高安が優勝争いを並走。