大相撲2015年正月場所総括

日馬富士はどう見ても絶好調だったのですが、ポロポロと取りこぼして11-4。千秋楽は稀勢の里を火の出るような押し倒しで破って鬱憤を晴らしましたが、惜しいことをしました。

白鵬は往年の圧倒的な力ではないのですが、それでも他の力士とは格が違い、前人未到の33回目の優勝を全勝で飾りました。終盤の稀勢の里戦、日馬富士戦は、緻密に計算された攻め手で一気に勝負をつけよう、という取り方に見えます。

佐田の海は前頭八枚目で9-6。来場所は横綱大関と当たるかも。外掛けは警戒されて決まらなくなりましたが、差し身の速攻は見事。技能賞もらっても良かったと思います。

遠藤は、勝つ相撲は素晴らしい。負ける相撲は力負け、という感じ。前に出る力さえ付けば、いくらでも出世するのでしょう。やきもきさせられます。

宝富士は鶴竜を破って初金星を挙げましたが、惜しくも7-8で来場所の三役昇進ならず。鶴竜栃ノ心との対戦を見るに、自分得意の左四つになるのが実にうまい。この分なら、今後も安定して幕内上位で活躍できそうです。

里山は動きが良かった序盤に星が上がらず、5-10の大負け。十両は怖いところです。