海を見ていた午後

素敵に晴れて暇だったので、荒井由実の「海を見ていた午後」に登場する静かなレストラン、山手のドルフィンに行ってきました。

根岸駅からしばらく急な坂をのぼって歩くと、イルカが跳ねている看板が現れました。「坂を上ってひとり今日も来てしまった」。思わずにやける。

二階に通されると、さすがによい眺めですが、海はアパートと工場の隙間からちょろちょろ見える感じ。スズキのムニエルと、忘れちゃならないメロンソーダを注文しました。貨物船が通り過ぎたので、すわやとばかりにソーダ水越しに眺めたのですが、緑色が濃くてさっぱり見えませんでした。

「紙ナプキンにはインクがにじむから、忘れないでってやっと書いた」。

「晴れた午後には遠く、三浦岬も」うっすらと見えました。本当は観音崎と呼ぶのだそうです。

根岸といえば昔の競馬場だよな、と思って地図を見ると、店のすぐ裏手が長円形の公園で、JRAの施設もあるので、ここに違いない。子どもたちが遊んでいる脇をぐるっと歩いてみました。ずいぶんと起伏の激しいコースだったようです。

公園の端には乗馬用の馬場があり、ポニーや日本在来馬に混じってなんと、天皇賞を勝ったマイネルキッツがいました。馬房をのぞくとマイネルキッツは向こうをむいていたので、しばらく天皇賞馬のお尻を見ていました。隣は中山グランドジャンプを勝ったマイネルネオスの馬房でしたが、留守にしていました。

あとは洒落た作りのスタンド跡やパドック跡を見ました。