大相撲2016年名古屋場所 総括

優勝した日馬富士の状態はここ普段と変わらず、悪いところをだましだまし取っていた感じ。中盤までは左上手投げで効率よく星を稼いで、優勝が現実的になった終盤は稀勢の里白鵬を鋭い攻めでしりぞけた。白鵬が二敗したのをチャンスだと思って頑張ったとのことで、好機を狙って優勝できるのはすごい。優勝回数8回は北勝海に並んだ。これでもう、どんな見る目のないアンポンタンだって、彼を「弱い横綱」なんてえことは口が裂けても言えない。

白鵬は五日目の宝富士戦の敗戦あたりから足をいためたようで、右で踏み込めずに両足で飛び上がるような立ち合いになってしまい、攻勢が取れなくなった。

稀勢の里日馬富士と違ってチャンスを生かせなかった。五日目の敗戦から踏み込めずに苦戦続きで、彼も足をいためていたのかも。前二場所の出来とは程遠く、なんとか12-3の星でまとめて綱取り継続できたのは幸運だった。

正代は2大関を破って5枚目で9-6。左を差して力強い相撲。