修善寺・西伊豆

阿蘇を再訪するつもりだったのですが、大地震で行けなくなってしまいました。長い休みに出かけないと腐って死ぬので、伊豆を旅行しました。

修善寺

修善寺は中伊豆の桂川のほとりにある、感じのよい温泉地です。川にそって500メートルくらいの筋に、宿や商家が立ち並んでいます。

当地に押し込められて非業の死を遂げた源範頼と頼家の墓所がありました。頼家の墓は繁華なところで、わきに指月殿というお堂まで建っていますが、範頼の墓はさびしい山の中です。お寺からすこし下った民芸店には、修禅寺物語の元となった、頼家の木彫の面が売られていました。

スマートボールと射的の遊技場は、店主が大変なおばあさんでした。

ジオリア

温泉街と駅の中間に、ジオリアという小さな地質学博物館があります。伊豆半島の成り立ちを解説する展示で、地層マニアにはたまらないだろう場所です。

堂ヶ島

バスで西伊豆に出ました。堂ヶ島は火山堆積物の地層が波に削られて断崖や洞窟を形成しているところで、ずいぶんな奇観です。遊覧船に乗ると海岸の景色や洞窟の中が眺められます。

長八美術館

西伊豆をさらに下ると松崎という町に出ます。当地に生まれた入江長八の美術館がありました。長八は左官名工で、漆喰細工と絵画を融合したような、鏝絵という技法を完成した人だそうです。緻密な描線のひとつひとつに、文字通りの奥行きがつけられています。