7月に閉館する三軒茶屋シネマで『ニュー・シネマ・パラダイス』を観た

三軒茶屋シネマが7月に閉館するそうです。これをもって三軒茶屋の映画通りは幕が下ります。

この映画館は比較的メジャーな新作を掛けるのですが、閉館までのしばらくは名画座路線で行くようです。今日は朝から『ニュー・シネマ・パラダイス』を観に行きました。ここでは見たことのないような大入り満員で、いつものとおり買い物帰りにフラっと入ってきたおっさんが、客席を見渡して驚愕していました。

ニュー・シネマ・パラダイス』は、ローマで成功した初老の主人公が、故郷シチリアの村の映画館で技師として働いた少年〜青年時代、すなわち映画の黄金時代を回想する筋書きです。終盤に再度故郷を訪れるのですが、そこでの描写は閉館間近の映画館で見るにはあまりに痛切で、ぐっとくるものがあり、客席のあちこちで鼻をすする声が漏れていました。隣の兄さんも泣いていた。僕も危なかった。エンドロールが終わると拍手が沸き起こりました。

大のお気に入りだった中央劇場に比べると、三軒茶屋シネマにはそこまで思い入れがあったわけではないのですが、今日のはからいには感動しました。

入れ替えなしで『ひまわり』。こちらもイタリア映画。助演のリュドミラ・サベーリエワが素敵でした。